さよなら、砂漠の王国

旅の前にシャンプーしました。
今月は特に砂嵐が多かったので、あっという間に埃っぽくなっていました。
砂漠の埃を払ってから、旅に出ないとね。
ハンサム大ちゃん、濡れてもハンサムです♪

今回も姫のヒンヒン声がたまらなく可愛かったのでした。
おまけにこんなクリクリした目で見つめられちゃいました。
何回でもシャンプーしたくなっちゃいます(笑)
姫にとっては大迷惑!


最後の散歩。
暑いので、あまり感傷的にはなれませんでしたが、歩き慣れた道もこれが最後かと思うと、ちょっとしみじみしました(1秒ぐらい)。

大輔&姫はお気に入りのコースが4通りぐらいあるのですが、最後のコースはいちばんよく行ったコースでした。
途中の公園で丹念に匂いチェック。


さよなら、砂漠の王国。
あまりに変った国なので、カナダに帰ったらこの2年弱の出来事が、アラビアンナイトのような夢物語に思えるような気がします。

良い経験をさせてもらいました。
でも、今度来ることがあったら、女性差別がなくなっていますように。

塩胡椒入れ

サウジ人の男女の形をした塩胡椒入れ、スークの土産物屋で見つけました。

お店の人曰く、こんな風にして棚に飾ってあったのだそうです。

ところが、そこへムタワ(宗教警察)が来て、こんな風にくっつけるな!と怒るので、仕方なく、向きを変えたそうです。
私が見たときはこんな風になっていました。

可哀相なので(!)一組買ってきて、家では2番目の写真のようにびと~っと引っ付けて置いてあります。

さて、こんな面白いというか、変っているというか、、、の砂漠の国体験もいよいよ終わりに近づいてきました。
実は、別の国に赴任することになりました。
その前にカナダに帰って、のんびり夏をすごす予定です。
次はどこの国で柴カフェをオープンすることになるのか?
お家の事情により、まだ公開できません~。
その前にカナダで臨時営業。家はあるのですが、家財一式が倉庫に入っています。
その倉庫会社がほんの1週間ほど前に倒産したという連絡があり、当分は倉庫に入れないかもしれないらしいのです。
当分の間、家でキャンプ生活になるかもしれません。
6年間ずっと車の運転もしていなかったので、不安があるし。
ドキドキの帰国です。
大輔&姫はカナダの家を覚えているでしょうか。

テーブルに模様

居間の丸いテーブルにスークで買ったこんなテーブルクロスを掛けていました。
かえで模様がカナダを思い出させて気に入っていました。

ところが、昨日、ちょっとはずしてみると、

テーブルがかえで模様になっていました。

砂嵐がひどいと窓の隙間から家の中へも砂が入ってきます。
その度にテーブルの上や棚の上は拭いていたのですが、テーブルクロスは見逃していました。

この砂漠の国では、空気を吸い込むたびに肺にも砂の細かい粒子が入ってしまっているのでしょうね。
ああ、恐ろしい、、、

修正されてます

これ、サウジで手に入る女性雑誌の記事の一部なのですが、写真のどこかがおかしくないですか?

え?わからないって?
じゃあこれは?

そうなのです。肩の部分が修正されているのです。
肩を露出した写真を雑誌に載せると、それを見た男性読者が興奮するといけないから?
もっと別の部分ならともかく、ただの肩なんですけど、、、
慎み深さの基準って国によって大幅に違うということでしょうか???

日本館

きゃぁ~、日本に帰ってきましたぁ~。

ではなくて、ここ、ジェナドリア・フェスティバルの日本館の中にしつらえられた和室です。
毎年1回開催されるこのフェスティバル、1カ国だけ外国が特別のゲストとして参加します。
去年はフランスでしたが、今年は日本です。
大震災の為に参加が危ぶまれましたが、開催のはこびになりました。
こんな時こそ日本をアピール!ですよね。

日本の生活、産業、歴史が色々な展示を通して紹介されています。
パビリオンの入り口で、たくさんのスクリーンに日本の色々な情景が映し出されています。

プラスティック製のすき焼き。 これが本物だったら、、、


兜の複製。
こんな豪華な兜、初めて見ました。
本物は一体日本のどこにあるのでしょう?

お茶のお手前の実演もあって、実際にお菓子とお抹茶をいただきました。

すっかりホームシックです。

ジェナドリア・フェスティバル

今年のジェナドリア・フェスティバル(これが何かという解説は去年の記事をご覧下さい)、オープニングセレモニーに行ってきました。
例年は3月のこのフェスティバル、今年は王様の病気の為に4月に延期されました。
去年の招待はダンナのみだったのですが、今年は奥さん同伴のご招待でした。
のろ~いスピードではありますが、徐々に社会が開かれてきているということでしょうか?
オープニングはらくだのレースが目玉のひとつです。

が、

あいにくの砂嵐!
その日の午後の早い時間までは普通の天気だったのですが、会場に向かってバスに揺られている間に始まってしまいました。
室内でガラス越しに見ていたのですが、その室内ももやぁ~っとしていました。
しかもアナウンスは全部アラビア語で、一体これがレースなのか、予行演習なのかもわからぬまま、お友達とおしゃべりをしている間に、

レースは終わってしまったのでした、、、

アラビア風のビュッフェディナーの後、気を取り直して、ダンスを見ましょう。

おっと、違った。こちらは音楽にあわせて踊っている観客達でした。


こちらが本物のダンスです。出演者は全員男性。
観客も少数の外国人女性を除いて、ほとんどが男性です。
まあね、日本の歌舞伎役者も全員男ですからね。、、、あまり比較にはなりませんけれど。

こうしてオープニングの夜は更けていったのでした。
結局家にたどり着いたのは夜中の12時過ぎ、それまで砂嵐は止みませんでした。
会場から会場へ移動する時には1分ぐらい外を歩かないといけなかったのですが、初めてアバヤとベールがあってよかった~と思いました(笑)

タイフの旅、つづき

タイフのバラの旅の続きです。
タイフは酷暑のサウジアラビアにあって、高地にあるせいで、比較的気候が温暖なので有名です。
バラの工場に行く前に、普通のバラを育てているところも見せてもらいました。

ここ、温室ならぬ、冷室?
温度はそれほど低くないので、涼室といったところかもしれません。


上の写真の茶色の部分に水を流し、後ろから風を当てて、冷気を送ります。
冷房とともに加湿にもなって、一石二鳥です。

ここで育ったバラはサウジ国内はもちろんのこと、外国にも輸出されているのだそうです。
バラの他に野菜も見せてもらいました。

美味しそうなピーマン♪
その他にも、キュウリ、トマト、チリペッパーなどなど、色々な種類の野菜がどっさり育っていました。


レタスは外で。
収穫後はご覧の通り、羊達が処理していました。エコですね~。

この時点で朝の8時頃だったのですが、お土産に~とたくさんの花束をいただきました。
まだこれから夜の11時までタイフで遊ぶつもりなのに。
お花、大丈夫かな~と思いながらも断れず、車に積み込んで暑い中を一日中放っておいたのですが、、、

車の後は飛行機に乗せられ1時間程の旅の末、やっと我が家に着きました。
多少萎れていたのですが、すぐに水に漬けておいたら、翌朝はこの通り。

これも。

さすが採れたてで新鮮!
5人で行って、それぞれ抱えきれないほどの花束をいただきました。
タイフのバラ園の皆様、ありがとう~!

貴重なバラのエッセンシャルオイルですが、こんな宝石箱のようなのに入っています。
貴重品ですからね。
こちらでは約11オンスが1トーラという単位で呼ばれるのですが、これは4分の1トーラ瓶です。

オイルの横は、バラの花びらを貰ってきたものをポプリにしたもの。
湿度がないのであっという間に乾燥しました。
ポプリの入れ物は、サウジの身体の不自由な女性に手に職をつけてもらおうという趣旨の会で買ったもの。
素朴な感じが気に入ってます。

タイフのバラ

日本は今年は例年よりも寒いようですが、そろそろ桜は満開でしょうか?
こちらでもピンク色を求めて旅してきました。

有名なタイフのバラです。
タイフはサウジアラビアの西部に位置し、イスラム教の聖地であるメッカやメディナに近い町です。
独特の芳香を持つバラで有名で、そのバラからローズウォーターやエッセンシャルオイルが作られます。

毎年4月のバラの季節にローズ・フェスティバルが開催されます。
朝4時起きの、夜中の1時過ぎ帰宅という強行軍で行ってきました。

フェスティバルは午後の4時からなので、まずは工場見学です。
タイフのバラは種類としてはダマスクローズと呼ばれるバラです。こちらではタイフィと呼ばれています。
有名なブルガリアのバラやシリアのバラと同じ種類ですが、タイフの人々に言わせると、タイフのバラの香りは特別で、他の場所にタイフのバラを移植しても同じ香りにならないのだそうです。

朝、花が開いて貴重なオイルが蒸発しないうちに、バラはひとつひとつ手摘みされます。

そのバラの花びら、約1万枚を銅製の釜に入れます。

銅製だと匂いが移らないのだそうです。

そしてその上から水を入れます。昨日採ったバラ水に普通の水を足して使っているようでした。
蓋をしてじっくりと蒸留します。

バラの水蒸気は冷やされて、ローズウォーターとなって反対側から出てきます。

あたりにバラの香りが充満しています。
ローズウォーターと一緒にオイルも採れるのですが、採れる量はほんのわずかです。
なので、ローズウォーターは1瓶500円ぐらいなのですが、オイルの方はほんの11オンス(約325ml)で5、6万円ぐらいするのだそうです。
このオイル作りが機械化されて、大量生産されるようになればまた話は別なのでしょうけれども、そうなると風情がなくなるというものでしょうか?

最後にバラ花びらまみれにならせてもらいました。
う~ん、幸せぇ~♪

本場のデーツ

サウジに来る前からデーツをお土産に買いたいと言っていたきらきらさんと一緒に、自他共に認めるリヤド一のデーツ屋に行ってきました。
普通のデーツの他に、チョコレートやクッキー、ジャム、マスタード、お酢にいたるまで、色々なデーツ入りの製品が手に入ります。
お値段もかなりそれなり。

普通のデーツにも色々あって、色や形や食感も比べてみると違いがあります。
びっくりしたのはウチにあったデーツを食べ比べてみただけのきらきらさんが、お店できっちりと名前まで指定してデーツを買っていたこと。さすが食いしん坊、、、いえいえ、、、ゴホゴホ、、、美食家!

デーツには固いのと柔らかいのとその中間のがあるそうですが、きらきらさんは固いのと中間のがお気に召したようです。
柔らかいのはクッキーにいれたり、デーツケーキにしたりもできます。
このお店のは値段が高すぎて、そんなことをしたらもったいないですけれど。
あたたかいデーツケーキにキャラメルソースをかけて食べます。
ダイエットの敵ですが、美味しい~♪

デザート作り

ニース在住の柴友きらきらさんとその愛娘キキちゃんが遊びに来てくれていました。
ふたりと遊ぶのに忙しくて、すっかりご無沙汰してしまいました。
これはふたりと参加したスイス人シェフのデザート講座の写真です。

飴を溶かして、スプーンでおたまの上に細い糸状に手早くかけます。
そして、芸術作品の完成~!

シェフのを見ていると簡単そうだったのですが、実際にやってみるとどうなのでしょう?
今度試してみるぞ~と思っています。

中東状況、あっちこっちでデモやら何やら勃発していますね。
バーレーンのF1レースは中止になってしまいましたが、この時期にここにいられたのはラッキーと言ってもいいのかも。
新しい中東のはじまりという歴史的な瞬間に立ち会っているのかもしれないと期待でわくわくします。
平和裏に独裁政権が崩壊して民主的な政治へと移行できれば、もちろんそれがいちばんいいのですが、現実的にはそんなことが起こる可能性はごくわずかです。各国の状況がこれからどうなるのか、目が離せません。
ちなみにここサウジはごく平和で、今のところ中東各地の動きの影響は特に出ていません。ご心配なく。