以前にチラッと書いたことのあるKAUST(King Abdullah University of Science and Technology)の見学に行ってきました。
サウジ国王アブドラの提唱で建てられた最先端の科学・技術専門の大学です。
修士と博士課程だけなので、日本語で言えば大学院になるのかもしれません。
最先端の設備を備え、世界中から名だたる教授陣を迎え、生徒も世界中から募って、これからのサウジアラビアの産業の牽引力としようとする画期的な試みです。去年開校したばかりです。
ジェッダから車で1時間ほどの砂漠の真ん中に、大学、学生や職員の為の住居、ゴルフコースやヨットハーバー、ジムといったような娯楽施設、スーパーなど、大学の敷地内で快適な暮らしが出来るようになっています。
もちろんモスクもありますが、敷地内ではアバヤの着用などが強制されず、男女共学です。
今のサウジアラビアのイメージは決して良いものとは言えませんから、世界中から人材を集めるには資金だけでなく、施設や生活環境が整っていることが必須です。
国全体を急激に変えることは不可能ですが、こういった施設の影響が技術・産業だけでなく、風習や生活も変えていく要因となることを願います。
実際にカナダから来て、修士課程を取っている学生に聞いたところ、研究施設としては文句がないものの、敷地内(広いのですが)に閉じ込められているような閉塞感はあり、音楽活動などもやや遠慮気味にしないといけないなど、カナダで勉強するのにくらべてそれなりの制約はあるようです。
この先、学生が増えるとともに、そういった点も改善されるといいのですが。
バスでぐるっと敷地内を見学し、お昼をいただいた後、建物の中も見せてもらいました。
こちらはNMR(Nuclear Magnetic Resonance)。
強い磁場を作って、DNAその他色々な物質の解析をする機械だそうです。ネットで見つけたサイトの説明では「スペクトルから分子を構成する原子1つ1つを区別し見ることができ、分子を構成する原子同士のつながりがわかる」という画期的な手法である、だそうです。1台でも相当高価なものらしいですが、それが10台もあります。
説明の後で、何か質問は?と言われ、参加者同士顔を見合わせてしまいました。難しすぎて何の質問も思いつきません、、、
敷地内には博物館もありました。ハイテクを駆使した博物館で、音や映像で昔のアラビアでの科学技術の発達の歴史を解説してくれます。13世紀頃まではアラビアは科学の分野で最先端の国でした。過去の栄光をこれから取り戻そうという意気込みが感じられました。
こちらは海の見える図書館。ゆったりと勉強ができそうです。
ちなみにこの大学のパソは全てMACでした。
理科系学生だったら、こんなところで研究に没頭したかったかも~と思いました。
日本人の学生もいるようです。
Mac派な人間としては、賢い場所でMacが選ばれてるってのが嬉しいですねぇ。
ま、実際はマシンはMacやけど、中身Windowsが動いてるんですよってのが多いみたいですけど…
ウチの近所にも学研都市がありますが、すごく良い環境ですよ。
ただ、郊外すぎて遊べないぢゃんって思ってしまうボクのような人はいないんでしょうねぇ…
>相方さん、
相方さんはMacユーザーなのですよね~。
マシンはMacで中身Windowsっていうのもアリなんですね。
知りませんでした。
↑のような所は研究に没頭したい人にとってはいい環境ですよね。
他にすることないですからね。
カナダの田舎町も英語を学ぶには最適の環境なんだそうです。
日本人は居ないし、やっぱり他にやることがないからだそうです(笑)