伝統の良さ

カナダで通算12年暮らしたせいか、ブランド物にはほとんど興味がありません。
カナダでブランド品を意識して使っている人って、たぶん人口の5%にも満たないのではと思います。
その昔、日本から引っ越して間もない頃、お友達の家に招かれて、濃紺のテーブルクロスの上でロイヤルコペンハーゲンのハーフレースの食器がフルセットで使われていたのに感激したことがあるのですが、招待した側も、招待された他の友達も、メーカーや食器の種類について何も知りませんでした。
フルセットの持ち主は夫の家族がデンマーク系で、お義母さんから譲られたのだそうです。
食器に感激したのは私が最初で最後だったようです。

そんなカナダ人の感化をうけて、バックはどこのメーカーでも、軽くて丈夫なのがいちばん~と思っているのですが、今回はこんな所に行ってしまいました。

韓国家具博物館です。

ここは私立の博物館で、オーナーが韓国全国から集めた建物やアンティークの家具が展示されています。
ため息が出るほど優雅な空間で、お邪魔するたびにうっとりしています。

え?どこがブランドかって?

うふ。

こちらをご覧ください。

グッチのバッグが韓国のアンティーク家具の中に鎮座しています。

「時間を越えた職人技、韓国の伝統とグッチの91年の歴史の出会い(Timeless Touch of Craftsmanship: Korean Heritage Meets 91 Years of Gucci Archive)」という展覧会でした。

韓国風の部屋とグッチのバッグが調和して見えるのが不思議。


良いものは時間を越えて生き続けるというメッセージですね。

去年はグッチの創立90年を記念して、金閣寺の方丈で同じような展覧会があったのだそうです。
興味のある方はグッチのサイトをご覧ください