ジャナドリヤ・フェスティバルというのが開催されています。
これは「民族遺産と文化の祭典」なんだそうです。
北米でいうカントリーフェアーの大規模なものと聞いていたので、その標語はちょっと大げさだろ~と思っていました。
実際は、サウジアラビア各地の風俗文化の展示、物産や食べ物の販売、政府各省庁や企業の展示など、盛りだくさんで楽しめました。
しかも今年は「家族の日」(男性だけのグループでは入場できない日です)の日数が増え、人気の為に期間も延長されたのだそうです。
こちらはサウジアラビアの中央部分の地域の物品の売り場です。
広場を取り巻くようにぐるっと店が並び、色々なものが売られていました。

壁に掛かっているアラビアコーヒーのポットが欲しかったのですが、売り手のおじいさんは英語がわかりません。
どうしよう~と思っていると、少し離れて立っていたお姉さん夫婦がサウジアラビア人らしき女性のグループと何か話しています。
通りがかりの女性グループのひとりが、「英語を習っているんですけど、何かお手伝いしましょうか?」聞いてくれたのでした。
これ幸いとアラビア語でいくらですか?っていうのは何というのか教えてもらいました。
“ケム”というらしいです。

早速、“ケム?”
おじいさんが“xxxxxx”
、、、おっと、数字がわかりません。どうしましょう。
おじいさんがおもむろにポケットからお金を出して見せてくれました。
50リヤルでした。日本円で1200円ぐらい。
高いんでしょうか?安いんでしょうか?
こちらは働くらくだ達です。
井戸から水を汲み上げています。

ああ、そうそう、こちらも忘れてはいけません。

フランスのお土産です。
、、、って何でここでフランス土産がでてくるんだろう?って思いました?
ひょっとしてフランスが恋しくて、錯乱?
ご心配なく(笑)
実は特別企画(?)として、フランスパビリオンが出来ていたのです。
中はブランジェリーあり、マルシェあり、カフェありのパリの風景で、上のお土産屋はパリの土産物屋よりもずっと充実していました。何か買えばよかった~と後から少々後悔。
大人気で、週末は入れないぐらいの混雑振りだったそうです。
これはジェッダの典型的な家を再現したもの。

色々な場所の違った家々が再現されていました。
メッカの家に入ると、案内兼カメラマンがやってきて家中を案内して回ってくれました。
そしてその間中バシバシと写真を撮られました。
黒いアバヤの女性と、白いトーブの男性が多数うようよしている中で、ダンナのお姉さん夫婦と私達合わせて4人のガイジン一行はかなり目立った存在だったのです。
あの写真は一体何に使われるんだろ~。
下の写真は巡礼の目的地、メッカのグランドモスク内にあるカーバ神殿の内部に使われている生地です。
よく知られている外側は真っ黒で陰気な感じ(失礼!)ですが、中はこんなに派手だったのですね~。
驚きでした。

こちらはそのメッカで、何千年も前に神様が創ったと言い伝えられている井戸から採れたザムザム水です。
飲ませてもらいましたが、味は普通の水でした。
イスラム教徒でなくても、何かご利益があるのでしょうかねぇ。

サウジポットのところで手助けを申し出てくれた女性を初め、メッカのカメラマンさん、バラで有名なタイフの案内の人など、ここで出会ったサウジの人達はみんなとても親切でした。
こちらは肉団子のようなものをピタパンで巻いたのを売っていました。
肉団子を味見させてもらい、美味しかったのでふたつ買ったら、お金は要りませんプレゼントしますって。

サウジ人って対外的にはイメージ良くないですが、ここだけではなく、優しい人が多いというのがこれまでの印象です。
色々な面で開かれた国になって、それと同時に良いところは残していって欲しいと思います。
フェスティバルがはじまる4時頃から7時ごろまでいました。
途中で祈祷の時間が入ったのですが、フェスティバルと言えどもその時間は展示も出店も閉まってしまいました。
そういうところは見事に徹底しています。
帰る時に門の手前でムタワ(宗教警察)に出くわしました。
私はこれに遭遇するのはこれで2回目です。
“Cover your hair!(髪を隠せ!)”とお決まりの文句。
サウジ女性はほぼ全員が目だけ出す黒ずくめの服装でした。ムタワも退屈だったことでしょう。
無視してズンズンと門の外に出たら、それ以上は追ってきませんでした。
観光客のダンナのお姉さんは、噂に聞くムタワに会っちゃった~と至極ご満悦でした(笑)